【社説】離散家族再会は好意ではない人道主義の問題
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.09.28 10:28
南北離散家族再会行事が23カ月ぶりに再開され、韓国側離散家族97人が北朝鮮に暮らす家族229人と26日から金剛山離散家族面会所などで会った。29日から2泊3日間は北側離散家族99人が南側家族449人と会うことになっている。南北関係が冷え込んで中断されていた再会行事がようやく再開されたことは、まことに幸いなことだ。
今回の再会には特に国軍捕虜家族と1987年に拉致されたトンジン号船員2人の家族が含まれており注目された。当事者たちとしては不幸中の幸いだが、これを見守る数多くの「特殊離散家族」たちはやきもきしていただろう。政府の推算によれば北朝鮮にはまだ560人の生存国軍捕虜と494人の未帰還拉致被害者がいる。しかし今回の再会を含み、2000年以後に実施された17回の離散家族再会行事を通じて家族と会った国軍捕虜と拉致被害者は28人にすぎない。一般離散家族再会行事にわずかはさみこむようなやり方では、彼らの痛みを鎮めるまでは先が遠い。国軍捕虜と拉致被害者たちに対しては別途の思いやりがなければならないと思うわけだ。