【社説】中国の温室ガス削減宣言…米国がこたえる時だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.09.24 09:43
中国が2020年までに二酸化炭素排出量を画期的に削減すると明らかにした。胡錦涛中国国家主席は22日、ニューヨークの国連本部で開かれた気候変動首脳会議での演説で、「われわれは二酸化炭素排出量を2005年比で2020年まで国内総生産(GDP)の単位基準に基づき大幅に削減する努力を傾けていく」と述べた。原子力など非化石燃料の使用割合を大幅に増やし、GDPが1ドル増加するごとに増える温室効果ガス排出量を画期的に減らしていくというものだ。世界の温室ガス排出量の約25%を占める米国を凌駕し、世界最大の排出国として登場した中国のこうした約束で、12月にデンマークのコペンハーゲンで開かれる国連気候変動協約当事国総会で、「ポスト京都議定書」を妥結する突破口が開かれたと考える。
世界の二酸化炭素排出量の約半分を占める米国と中国は互いに負担を押しつけたまま対立してきた。経済的に進む道の長い中国は、世界で最も多くの二酸化炭素を排出し先進国になった米国の歴史的責任を強調している。それだけに温室効果ガス排出量の大幅削減と開発途上国支援は米国の義務だというのだ。これに対し米国は「世界の工場」となった中国の削減約束が前提されない限り、国際的合意は無意味だと真っ向から対立し、コペンハーゲン総会の見通しを暗くさせてきた。たとえ具体的目標まで提示されなかったにしても、中国が経済成長と連動した実質的削減の意思を鮮明にしたことで、膠着局面が解消される転機が設けられたことになる。