新型インフルエンザ（インフルエンザＡ／Ｈ１Ｎ１）で国内に初の死者が発生して以来、手指の洗浄剤、抗菌ティッシュペーパ、マスク、口腔清潔剤など衛生用品が飛ぶように売れている。一部製品は品薄現象になりつつある。

Ｅマートでは２４、２５日の２日間、手指消毒清潔剤が先週対比１５０％多く売れた。マスクと口腔清潔剤も昨年今ごろよりそれぞれ６０％、３９％、多く売れている。ロッテマートでも先週、手指洗浄剤とマスクが例年に比べてそれぞれ２倍と５倍程度売れている。

特に手を洗わずに刷り込むだけで殺菌効果があるタイプの手指消毒剤は物量不足の現象まで起きている。一般家庭はもちろん企業や機関などが大量に買い込んでいるためだ。このような販売状況が続けば１～２週の間に在庫物量が底をつくものと予想され、大型スーパーは在庫物量確保に総力をあげている。

新世界Ｅマートは「デトール手消毒清潔剤」の場合、現在確保している３万個の物量が今週中にも底をつくものと見て、１人当たり２個までと購買個数を限定した。Ｅマートは来週中にもフランス現地工場から製品５万個を航空便で供給してもらう予定だが、これでも１週間で消尽するものと予想している。デトール米国本社は国家別に物量を割り当てて供給物量を調節し、大型スーパーは物量確保に困難をきたしている。

このため大型スーパーは衛生用品確保に総力を傾けている。ロッテマート側は「まだマスクや手指消毒剤などの在庫は不足していないが、新型インフルエンザの拡散で需要が急増することに備え、追加物量確保に力を注いでいる」と述べた。ロッテマートは外国産のほかにユハンキンバリーなど国内会社と製品入店契約を結ぶことにするなど対策を立てている。


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