景気低迷から「U字型」に時間を置いて緩やかに回復するという予想を破り、通貨危機の時のように「V字型」の急速な回復を成し遂げられるか。最近各種の経済指標が急激に改善しており「V字型」回復への期待も高まっている。一部では景気指標の傾向が通貨危機当時と重なり始めたという分析も出ている。
統計庁が2日に発表した6月の景気先行指数は120.8で、1カ月前より2.8%上昇した。この統計を作成し始めた1970年以降の39年間で最も大幅な上昇となった。景気同行指数も3月から上昇に転じており、6月には116.8と前月より2%上がった。78年1月に記録した2.1%以来の高水準だ。同行指数が現在の景気状態を示し、先行指数が6~9カ月後の景気状況を計る指標だ。したがって統計だけ見れば景気回復速度はさらに速まるものと予想できる。