今年の憲法記念日はとりわけ沈うつな雰囲気で迎えることになった。「大韓民国は民主共和国である」と宣布してから61年、「すべての権力は国民から出てくる」という原則を取り戻し、国民の手で直接大統領を選んだ87年に体制がスタートしてから22年になる今日の韓国で、全国民が「民主主義の後退」と「韓国の政治、このままではならない」という悲観的な診断に陥っている。
一言で、韓国の民主政治は破局に直面しているのだ。韓国の民主主義の「危機症状」を大半の国民が深刻に受けとめているが、その原因と治癒策に対しては理念的立場や政治的スタンス次第でそれぞれ考え方が異なる。全く立場が異なる国民の間で、分裂が日増しに進んでいるのが今日の現実である。