世界的な景気低迷の中でも韓国企業が相対的に速く回復する秘訣は何だろうか。ウォン下落など外部要因を取り上げる分析もあるが、暁星のような独自技術が核心だというのが専門家らの指摘だ。
韓美(ハンミ)薬品も同様だ。京畿道華城(キョンギド・ファソン)の研究所は多国籍製薬会社が最も恐れるところだ。ここで開発された改良新薬が多国籍製薬会社のオリジナル新薬を市場で追い詰めているためだ。ジェネリック医薬品(後発医薬品)が特許の切れたオリジナル新薬をそのままコピーしたものならば、改良新薬は新薬の一部を変えた形態で、特許が満了していなくても販売が可能だ。このため多国籍製薬会社が韓美薬品と組もうと「敵同士の協力」を提案した。韓美薬品はマーク韓国法人の韓国MSDと高血圧治療の複合改良新薬を共同マーケティングする。国産薬品を多国籍製薬会社が販売する最初の事例だ。同社の林盛基(イム・ソンギ)会長は、「研究開発は製薬会社の命で、昨年は売上の10.2%に当たる567億ウォンを投じた」と明らかにした。