世界銀行は世界経済全体ではまだ低迷を抜け出せずにいるとし、今年の成長見通しをマイナス2.9%に引き下げた。昨年12月の0.9%から今年3月にマイナス1.75%に調整してから3カ月で再度見通しを引き下げた。世界の貿易規模は9.7%縮小するとしている。
林副総裁は、「第1四半期にも世界の生産・貿易が悪化を続けており、成長見通しを再度引き下げた。世界経済は1929年の大恐慌以来で最も深刻な景気低迷を迎えている」と説明した。続けて、「一部で肯定的なシグナルが見えているが、第2次金融危機を防ぐためには基礎を固め消費と投資を回復させねばならない」と指摘した。最悪は脱したものの、金融不安が依然として本軌道に乗るには時間が必要との判断だ。