◆記者会見問答

－－北朝鮮は核保有国認定と米国との関係改善を望んでいるが

▼オバマ大統領「米国は持続的に北朝鮮が核を放棄することを要求してきた。韓国、日本、中国、ロシアも同様だ。国連安全保障理事会もやはりこうした見解を持っている。北朝鮮が核保有国になってはならないと考える。北朝鮮の挑発的で好戦的な姿を見ると、北朝鮮が地域と世界の脅威になりかねないことが察せられる。以前にも北朝鮮は核開発の歴史を持っており、核への野心を見せテロ国家に兵器も輸出している。北朝鮮は今後賢明な選択をしなくてはならないだろう。繁栄と安保の道に進むべきで、近隣国の脅威になってはならない。国際法を違反する国もだめだ。

▼李大統領＝北朝鮮は６０年前に戦争を起こした。その後も数多くの威嚇をしている。しかし韓国は北朝鮮の脅威に対し強力に対応する準備ができている。また強力な韓米協調により戦争を抑制できる。強力な協調を見ながら北朝鮮が戦争を勝手に起こすことはできないという確信を持っている。今後も北朝鮮は戦争に対する未練はあるが、実行に移せないものと考える。

－－北朝鮮の核問題を解決していく構想はあるか。韓国の労働者が抑留されているが開城（ケソン）工業団地維持方針に変わりはないか。

▼李大統領＝「北朝鮮の国連安保理決議案への反発はすでに予測されていた。北朝鮮が過去の方法通り、交渉しながら後に逃げ要求するものは要求する過去の戦略は通じないということを今回の米朝協調を通じて明確に示している。今回の国連決議事項を決議することで終えるのではなく、国連加盟国が決議を必ず履行することを見守るだろう。北朝鮮は過去の方式が通じないということを悟ることになるだろう。韓米協調だけでなく日本との３カ国の協調と合わせ中国の協調も北朝鮮が新たな局面を迎えることを悟らせるだろう。開城工業団地問題は北朝鮮が無理な要求をしている。無理な要求は受け入れられないだろう。韓国政府は開城工業団地を維持発展することに強い意志を持っている。すでに４万人の北朝鮮労働者が働いている。しかし開城工業団地が閉鎖されれば４万人の働き口もなくなってしまう。このためにも北朝鮮は無理な要求をしてはならない。北朝鮮は無実の韓国人労働者１人を拘束している。米国の女性記者２人も拘束されている。無条件で早期に解放することを強く求める。

▼オバマ大統領＝過去にも北朝鮮は挑発的な行為を続けてきた。われわれが彼らの挑発的な行為に食料と燃料、譲歩で答えるならこれは継続した北朝鮮の要求パターンだ。きょう韓米だけでなく世界各国が送るメッセージはそうしたパターンを破るものだ。われわれは北朝鮮が平和的に共存できるできよう対話を引き出す準備ができている。北朝鮮が挑発的で好戦的な行動を続けるなら深刻で相応の対価を受け取ることになるだろう。経済制裁措置も辞さないもので、今後さらに強力な制裁措置が履行されるだろう。

－－米国では自動車産業に対する不均衡で韓米自由貿易協定（ＦＴＡ）に反対する声もあるが米国議会で批准はいつごろできるのか。年内に提出できるのか。

▼オバマ大統領＝李大統領と私は国家経済が低迷期にはまっている状況で保護主義的政策を追求することはできないということに合意した。われわれは自由貿易がすべての国とすべての人が繁栄の中で生きられる唯一の道だと考える。貿易交渉はどんな国であれ容易ではない。時間がかかり産業が短期的な影響を受けるものだ。韓国は牛肉が問題だが、米国は自動車産業がひっかかっている。こうした問題をわれわれが交渉を通じて解決している。政治的に議会で通過させるためには時間が必要だと考える。時間がかかってもわれわれには合意がある。韓米ＦＴＡに対する確信を持っており、今後進展があるだろう」。


「韓米ＦＴＡの必要を確信、今後進展するだろう」（１）