「北の人権には沈黙し、李明博政権を独裁者とは…」 青瓦台が金大中氏を批判
金大中(キム・デジュン)元大統領が李明博(イ・ミョンバク)大統領を「独裁者」と述べ、与野党に大きな波紋を起こしている。 金元大統領は11日、6・15南北共同宣言9周年特別講演の最後に「独裁者に追従してはならない。 行動する良心が立ち上がるべきだ」と発言した。
青瓦台(チョンワデ、大統領府)は異例にも報道官公式ブリーフィングで「国民を分裂させる発言だ」とし、金元大統領を批判した。 李東官(イ・ドングァン)報道官は「国民和合に率先すべき元国家元首が適切でない発言で国民を混乱させ分裂させるのは遺憾だ」と述べた。 この日の首席秘書官会議では「(金元大統領が)北朝鮮の人権と世襲問題には沈黙し、国民の意思に基づき530万票差という過去最大票差で合法的に選出された政府を、あたかも独裁政権のように批判したのは適切でない」という発言も出てきた。
ハンナラ党の朴ヒ太(パク・ヒテ)代表は「(金元大統領が)数十年前のことを考えながら幻覚を起こしたのではないかと思われる」とし「現実政治にありもしない独裁者に言及して退けというのはドンキホーテ式の思考」と話した。 自由先進党の李会昌(イ・フェチャン)総裁は「金大中元大統領の思惑は左右派の対立と闘争をあおることにある」と指摘した。