李大統領「辛うじて成し遂げた民主主義を暴力が歪曲」
6.10抗争(87年6月10日全国に広がった反独裁・民主化運動)から22周年を迎えた10日、李明博(イ・ミョンバク)大統領は「自身の主張を押し通すために法律を違反し暴力を行使する姿は、韓国が辛うじて成し遂げた民主主義を歪曲するもの」と述べた。
李大統領は同午前にソウル世宗(セジョン)文化会館で開かれた6.10民主抗争の記念式典で、李達坤(イ・ダルゴン)行政安全部長官が代読したあいさつの言葉を通じ「民主主義の制度的かつ外形的な枠組みは取りそろったものの、運用と意識は依然不十分な部分が多い」とし、こうした認識を示した。続いて「民主主義が開けておいた政治の空間で、実用より理念、そして集団エゴが先走る事態がしばしば起きている」とした。