チョン・クムジョ韓国野球委員会（ＫＢＯ）運営チーム長は「球場の規模に関するＷＢＣ組織委員会の規定はない。しかし４万人以上の観客を収容でき、寒い天気でも国際大会を行えるドーム球場が必要なのは事実」と述べた。

野球ファンのイ・ジェウォンさんも「こんな大ざっぱな計画でドーム球場を建ててはいけない。５万５０００人が入る東京ドームや５万６０００人を収容できるドジャース球場までは無理でも、それに近い規模にすべきだ。韓国で２つ目のドーム球場を建設することはできないのだから」と主張した。

◇便宜施設は皆無、アクセスも困難＝ＫＢＯの主導で１０年以上前から準備・計画してきたドーム球場は、ショッピングモールや高級ホテルを備えた先端スポーツコンプレックスだった。スポーツ基盤施設を通して収益が生じるからだ。こうした条件は、蚕室の学生体育館敷地や東大門球場の敷地など都心密集地域でこそ満たすことができる。

しかし高尺洞ドーム球場はこうした条件とかけ離れている。また地下鉄の駅からも遠く、交通条件もよくない。野球ファンからは「ほとんどの人が電車に乗って野球場に行く。高尺洞ドーム球場よりも仁川（インチョン）文鶴（ムンハク）球場をドーム球場にするほうがよい」と声も出てきている。


韓国初のドーム球場、規模・交通問題で論争（１）