<環境キャンペーン>地球温暖化…世界で気候難民急増(2)
◆個人もすでに逃避=米国の首都ワシントンDC北部のメリルランド州モンゴメリーカウンティに住んでいたコンピューターセキュリティ専門家のアダム・ファイヤーさんは最近妻と2人の娘を連れニュージーランドに移民した。地球温暖化のためだ。彼は「行ったこともない国に移民するのは簡単ではないが、米国に住む危険に比べれば我慢できる」と話す。彼は数年間地球温暖化の影響をあまり受けていない国を調査した。その結果生活の質が相対的に高く、積極的に環境政策を打ち出しているニュージーランドを選んだ。ニュージーランド労働省によると、同国に移民する専門技術者の半数程度が移民の理由に気候や環境を挙げている。米インディアナ大学のラファエル・レビン教授(政治経済学)は、自国の温暖化などを理由にイスラエルから米国に移民した。彼は「予想より速く主要な環境が変化しており、その変化はわれわれが生きている間加速化するだろう」と懸念している。