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「韓国、第2の通貨危機可能性は少ない」ルービン元財務長官

2009.02.24 10:10
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「1990年代の通貨危機を克服した韓国は、現在の経済危機解決のための模範事例だ」。

 
23日に開かれた国際学術会議「グローバルコリア2009」で基調講演を行ったルービン元米財務長官はこのように述べ、韓国が世界的な金融危機を解決するのに先導的役割を果たすべきだと強調した。ルービン氏は財務長官在任当時に韓国が複雑な経済危機をどのように克服するかを見守ってきたとし、「意志と知恵を持って世界的に政策に一貫性を持って推進したときに驚くべき結果を生み出せるということを端的に示した国だ」と述べた。また、これを通じて韓国経済の透明性が多く補完されたとし、「少なくとも97年水準の危機を再度経験する可能性は少ない」と診断した。

今回の金融危機の原因については、すべての悪材料が予想外に同時多発的に発生し、巨大な波及効果を生んだものだと分析した。不動産価格の急騰、低金利基調、過度な負債水準、マクロ経済の不均衡など、各種のリスク要因が事前に現れてはいたが、だれもこれによる問題が一気に起きるとは想像もしていなかったということだ。

ルービン氏は、「現在の国際経済環境は各国が密接につながっているだけに、当面の問題を解決するためには政策協調が切実だ」と主張し、これに向け各国政府が自国の利害を少しずつ譲歩すべきだとの考えを示した。

「金融危機は結局ウォール街のせいではないのか」という質問に対しては、「現在の金融危機は複雑な相互作用の結果だ。それに対する責任も全世界のすべての市場参加者にある」と答えた。また、「中国、日本、ドイツなど、貯蓄率が高い貿易黒字国が内需中心の成長戦略を取ることで国際マクロ経済の不均衡解消を先導するべきだ」と促した。



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