外為市場に2つの好材が同時に現れたが、市場の反応は予想より鈍かった。赤字が続いていた経常収支は過去最大規模の黒字に急転した。先月末に締結された韓米通貨スワップを通じても‘ドル輸血’が行われる予定だ。2つとも国内にドル供給が増えるという意味だ。しかしこの日の為替相場は前日より2.1ウォンのウォン高ドル安にとどまった。韓国シティ銀行エコノミストのオ・ソクテ氏は、「2つとも明るい面とともに暗い面を持っている。経常収支黒字にもかかわらず、資本収支が過去最大の純流出を記録した点が心配な部分だ」と話す。
商品収支は黒字を計上したが、これも市場の渇きを癒すには至らずにいる。ドルを持ち込む輸出企業が先物為替取引ですでに市場にドルを売っているケースが多いためだ。