G7・G13・G20、数字に隠された‘権力コード’
米国発の金融危機で世界経済の沈滞が始まり、国際経済の秩序を再編すべきだという声が高まっている。 この中心にはG7、G8、G13、G20などの協議体がある。 Gはグループ(group)の頭文字、数字は参加国数を意味する。 今後、どの協議体が経済秩序の再編を主導するのか、またこの協議体に含まれるかどうかで、各国の利害得失が異なっている。
これまで世界経済を主導したのは先進7カ国(G7)だった。 1973年の石油ショックで世界経済が混乱すると、翌年、米国が中心になり英国・フランス・ドイツ・日本の経済官僚が会う非公式の会合が設置された。 これがG5だった。 これを基盤に75年、仏ランブイエで初めて首脳会議が開かれた。 この時にイタリア、翌年にはカナダが追加され、西側先進7カ国(G7)がスタートした。 G7は毎年、首脳会議と財務相会議を開催し、世界の主要経済懸案を調整した。