北朝鮮が南北(韓国・北朝鮮)陸路通行を12月1日から制限・遮断し、核サンプル(試料)採取を拒否しながら、南北当局間の連絡窓口を閉鎖すると主張した。 韓米に同時多発的圧力を加えることで、政治・経済的な利益を得るという北朝鮮特有の瀬戸際戦術だ。 しかし過去と同じこうした無謀な圧力は、北朝鮮に百害無益のブーメランとして返ってくることを警告する。
北朝鮮は対南圧力の口実に「6・15と10・4宣言に対する南側政府の旧態依然とした立場」を挙げた。 両宣言を含めた従来の南北合意の精神を尊重し、両宣言の履行のための協議を行おうというのが韓国政府の基本立場だ。 北朝鮮への一方的な支援の中止を公約した政権としては、これ以上譲れないラインである。 半面、北朝鮮は両宣言の履行を要求している。 しかしこれには無理がある。 10・4合意のうち造船協力団地の建設は一度も現場調査をせずに合意された。 特に鉄道駅もなく積み出す物資も少ないのに、運行から始まるという貨物列車の開通はコメディーレベルだった。 開城(ケソン)-新義州(シンウィジュ)鉄道-改補修などには天文学的な費用がかかるが、どうやって履行を担保できるのか。