37年の歴史「板門店ホットライン」断絶…南北関係に危機来るか(1)
北朝鮮が12日、韓国と米国に‘揺さぶり’をかけ始めた。韓国に対しては、これまで口頭で述べてきた「対南重大措置」を実際の行動に移し始めた一方、米国に対しては「各施設の検証を受ける際に核物質のサンプル採取を拒否する」と釘を刺し、今後、北朝鮮の核問題をめぐるオバマ米次期大統領との交渉で機先を制する狙いだ。新・旧政権交代で米国の韓半島政策に「空白」が生じる状況を利用しているのだ。
これを受け、今後の北核交渉では検証をめぐる激しい対立が予告される。南北(韓国・北朝鮮)関係は、37年間にわたり南北当局間のホットラインとして機能してきた板門店(パンムンジョム)直通電話の断絶という危機の局面に入った。