◇マケイン氏=昨夏、マケイン候補の支持率は、大統領選に向けた予備選の候補のうち3~5位だった。米マスコミは「マケイン氏は終わった」と書いた。しかし水面下で組織を固めてきたマケイン氏は今年1月8日、ニューハンプシャー州の予備選で党内トップだったロムニー前マサチューセッツ州知事を破り、風を巻き起こしはじめた。
2月5日のスーパーチューズデーの予備選で圧勝し「有力者」に浮上した同氏は、3月4日に「共和党大統領選候補」の高地に安着した。自身を「カムバック・キッド(comeback kid)」と呼んだマケイン氏には「勝負師」の気質があった。同氏は民主党全党大会翌日の8月29日、無名の女性のサラ・ペイリン前アラスカ州知事を副大統領候補に指名するサプライズイベントを繰り広げた。