<北テロ指定解除>北、焦った任期末米大統領に「判定勝ち」
北朝鮮と米国が合意した検証議定書は、当初、米国が求めた水準と比べれば、検証の強度を大幅に緩和した妥協の産物だ。検証が不十分だという批判にもかかわらず、米国が北朝鮮をテロ支援国家指定名簿から削除したのは、ブッシュ大統領の任期末という政治的状況が働いた結果だというのが大方の見方だ。
来年1月で任期が終わるブッシュ政権は、大統領選を控えて、目に見える外交的成果を出す必要性を強く感じていた。これを見抜いた北朝鮮は「水面下の交渉」と「圧力をかける瀬戸際外交」の並行という両面作戦を繰り広げた。