<北テロ指定解除>北朝鮮、テロ支援国指定解除で得るものは
米国が北朝鮮をテロ支援国リストから削除することにより、北朝鮮はいくつかの鎖から解放される。米国の武器輸出統制法、輸出管理法、国際金融機関法、対外援助法、適正国貿易法の法律による制裁から外れる根拠ができたわけだ。これを受け、北朝鮮が外交をはじめ、金融、貿易、先端装備の導入など国際経済体制に編入する道が開かれることになった。
米国はこの間、北朝鮮がテロ支援国という理由から国際金融機構への加入に反対していた。このような米国が国際金融機関法の制裁を解除すれば、北朝鮮は国際通貨基金(IMF)、世界銀行(IBRD)、アジア開発銀行(ADB)など国際金融機構に加入できるようになる。北朝鮮はこれらの機構に加入しないと、国際金融機関から借款できない。北朝鮮が米国にテロ支援国指定解除を強く要求してきたのは借款導入の根拠を得るためだ。