北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議で韓国首席代表を務める金塾(キム・スク)韓半島平和交渉本部長は1日、北朝鮮の核施設無能力化中断について「米国などほかの6カ国関係国を圧迫し、核検証システムの交渉で譲歩を得ようという典型的な戦術だが、(核無能力化の中断を通じて)残る5カ国の意志を弱めることができると考えているならばそれは勘違いだ」と述べた。
金本部長はこの日「中央グローバルフォーラム2008」の昼食会で、北朝鮮の核問題について講演した。金本部長は「申告と調査は同時に進められるべきもので、北朝鮮は即刻、核無能力化措置を再開し、検証システムづくりに協力しなければならない」と強調した。続いて「北朝鮮が時間稼ぎの戦略を駆使するならば、得るものよりは失うものが多くなる」と明言した。