ある国がオリンピック(五輪)でどれくらいメダルを獲得するかを決定する主な変数は何か。2000年に米国コロラドカレッジのジョンソン教授が、国別メダル数をほぼ正確に当てる予測モデルを出した。 変数は5種類にすぎなかった。 1人当たりの国内総生産、人口、政治構造、気候、ホームグランドの利点。 思いのほか、最も影響力が大きい変数は五輪を開催すること、すなわちホームグランドの利点だった。 なんと25個のメダルを追加する効果があるという(中央SUNDAY17日付)。
他の統計もホームの利を後押ししている。ワールドカップ(W杯)サッカーの場合、1930年にウルグアイで始まって以来これまで一度も開催国が16強で脱落したことはない。 米国プロ野球ワールドシリーズで1924-82年に5戦以上を行ったゲームを分析した結果、ホーム試合の勝率は60%となった。