ＭＢＣ（文化放送）テレビ番組『ＰＤ手帳』制作スタッフが１７日、検察の出頭要求に応じなかった。

検察はさらに１～２回、出頭要求書を送り、これに応じなければ強制調査案を検討すると明らかにした。

検察の関係者は「ＰＤ手帳制作陣が今日まで検察の要求に回答せず、ついに誰も出て来なかった」とし「出頭を拒み続ければ、逮捕して強制連行する可能性もある」と話している。

ＰＤ手帳の牛海綿状脳症（ＢＳＥ）の危険を歪曲して、報道した疑いを捜査中のソウル中央地検専門担当捜査チーム（チーム長：イム・スビン部長検事）は１１日、４人の番組関係者に対し、１７日午後に出頭するように要請した。対象者はキム・ボスル、イ・チュングンプロデューサー、放送作家２人の計４人だ。ＰＤ手帳制作陣は、検察捜査に法的根拠がなく、言論の自由の侵害が懸念されるという理由から、検察の取材資料の提出と出頭要求に応じないでいる。これに対して検察の関係者は「農林水産食品部の名誉毀損の疑いの捜査依頼により進行される法に適した捜査だ」と話している。

一方、背任の疑いで告発され、検察の出頭要請を５回受けた鄭淵珠（チョン・ヨンジュ）ＫＢＳ（韓国放送公社）社長もこの日、弁護団を通じ「今後、検察の調査に応じないということに決めた」と最終的な立場として明らかにした。弁護団は「鄭社長を召還しようとするのは公営放送に対する政治的圧力と見るほかはない」と主張している。鄭社長はＫＢＳが国税庁を相手取って進行中である訴訟を中断させ、会社に約１４００億ウォン（約１４５４万円）の損害を及ぼしていた疑いがもたれている。

検察は鄭社長に対する容疑者への尋問なしで、起訴する案を検討中だ。