銃殺された金剛山観光客パク・ワンジャさんは、最初、北朝鮮が明らかにしたこととは違って軍事統制区域内部に800メートル入ってから北朝鮮人民軍哨兵が警告射撃したと伝えられた。15日訪朝を終えて帰ってきた尹万俊(ユン・マンジュン)現代峨山(ヒョンデアサン)社長は北朝鮮側からこのような説明を聞いたと明らかにした。これは北朝鮮が最初の説明と違った事件経緯を明らかにしたことから、北朝鮮が言い分を変えてきたとして論議を呼ぶものとみられる。またパクさんの死亡時刻を最初は11日午前5時ごろと知らせてきたが、民間人の識別可能性が示されると、午前4時50分から10分繰り上げた後、2度説明を変えてきたため、疑惑は続いている。
尹社長一行が統一部に報告した北側の事件経緯説明によると、パクさんはフェンスを越えて軍事統制区域に入ると、警告射撃を受けたがそのまま逃走したため、フェンスまであと200メートルという所で撃たれて死亡した。最初、北朝鮮側はパクさんがフェンスを越えて1200メートル離れたキセン岩隣近にまで近付いたと主張していた。パクさんの宿所だった金剛山観光地区内のビーチホテルを出発した時刻も監視カメラに映っていた11日午前4時30分から変わったものと伝えられた。ある消息筋は「監視カメラの時計が正確ではなかったものと見られる」と説明している。