【社説】暗鬱な韓国経済、安易な政府
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.01 12:10
経済が暗鬱だ。投資と生産が共に後退した。企業の心理も冷え込み、今後の見通しは非常に暗い。統計庁が昨日発表した「6月の産業活動動向」によると、設備投資は前月比5.9%減少した。今年3月から4カ月連続の減少となった。設備投資が4カ月連続で減少したのは2000年以来18年ぶりだ。産業生産やもマイナス0.7%だった。3月にマイナスとなり、4、5月の2カ月間はプラスとなったが、またマイナスに転じたのだ。同日、韓国銀行(韓銀)は「7月の企業BSIは75と、17カ月ぶりの最低水準」と明らかにした。BSIが100より低ければ実績が前月より悪化したという企業が多いということだ。経済が暗いトンネルを抜け出す兆候も見えない。韓国経済研究院が発表した8月展望BSIは89.2と、1年半ぶりの最低水準となった。自動車をはじめとする韓国の主力産業は貿易戦争という台風を迎えた。半導体が持ちこたえているとはいえ、「半導体崛起」を掲げる中国の脅威が隠れている。
何よりも雇用が問題だ。設備投資の減少は時差を置いて雇用の減少につながるからだ。実際、2000年9月から4カ月連続で設備投資が減少すると、雇用に影響が及んだ。同年11月から翌年2月の間に就業者数は110万人も減少した。