<南北首脳会談>天安・延坪島遺族、脱北者…「謝罪の一言もない金正恩に失望」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.01 08:52
イ・ソンウさん(57)は先月27日の南北首脳会談を見ながら拍手をする気にはなれなかった。韓国哨戒艦「天安」爆沈で亡くなった息子、イ・サンヒ下士官を思い出していた。先月29日は息子を国立大田(テジョン)顕忠院に埋葬してから9年目となる日だった。南北首脳会談の結果発表が話題になっていた週末、イさんはやりきれない気持ちで息子の墓参りをした。
天安46勇士遺族会の会長を務めるイさんは30日、電話で「大韓民国の国民の一人として南北首脳会談は良い結果だと考える」という言葉を前提にした。2000年、2007年の南北首脳会談当時は近いうちに統一が訪れそうだという希望を膨らませたが、2010年3月26日の「天安」爆沈後は完全に変わった。イさんは「私も人間なので子どものことを先に思い出し、南北首脳会談を喜んで見ることはできなかった。天安に対する謝罪は見られなかった」とため息をついた。続いて「北に言うべきことは言いながら南北関係もうまく解決すればいい」と語った。