日本から3年前返還の「朝鮮王室儀軌」 文化財指定もせず
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.25 08:46
2011年に日本政府から苦労して取り戻した「朝鮮王室儀軌」がまだ文化財に指定されていないことが分かった。婚礼、葬儀、祭事など朝鮮王室の儀礼を文と絵で記録した「朝鮮王室儀軌」は、日帝時代に日本に強制的に奪われ、90余年ぶりの2011年12月に故国に戻った。
「朝鮮王室儀軌」は2007年6月にユネスコ世界記録文化遺産として登載されるほど価値が認められている。しかし儀軌は返還から2年半が過ぎても国家指定文化財に指定されず、国立古宮博物館などに保管されている。
韓国戦争(朝鮮戦争)当時に米軍に盗まれたと推定される恭恵王后(成宗の王妃)御宝も、2011年に国内の民間団体が海外市場で競売を通じて購入し、政府に寄贈した。王室の威厳を象徴する儀礼用の印として高い文化財級の価値を持つものと評価されるが、やはり文化財に指定されていない。