【コラム】「日本スパイ」容疑晴れた脱北エリート…「履き古した草履を捨てるよう」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.26 17:40
日本側に提供された文書は北朝鮮関連の国内メディアの報道や専門家の分析などにイ博士が運営する北朝鮮の戦略情報サービスセンターの独自の情報や解説などを加えたものがほとんどだった。特に文書ごとにセンターの英字名称を付けて「NKSIS情勢分析レポート-日本」と明記した。軍事機密を内密に持ち出し日本からお金を受け取り売り渡した文書であれば、提供機関名を明らかにするのはナンセンスだ。統一部から管理・監督を受ける同センターは日本側に情報提供や諮問を行い送金された金額は「情報サービス」などと出所を明らかにしてある。
対北朝鮮情報に関し韓国と日本は2016年11月に締結した軍事情報保護協定(GSOMIA)に基づき緊密な協力関係を維持してきた。協定が明かしている軍事秘密は「当事国が生産または保有している国家安全保障利益上の保護が必要な防衛に関連するすべての情報」だ。韓国の場合、軍事2級秘密と3級秘密が交換できる情報レベルだ。国家安全保障に非常に重要で閲覧も極めて制限される1級秘密を除くすべての情報が交換対象だということだ。