文在寅政権の水素経済、夢だろうか現実だろうか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.02.07 09:06
現在としては石油精製過程で出る副生水素と天然ガスを分解して得る水素が大部分だ。教科書に出ている水の電気分解(水電解)を通じて得られる水素はクリーンだが、まだ効率が低く実験室水準にとどまっている。天然ガスの主成分であるメタン(CH4)やガソリンの主成分オクタン(C8H18)の化学式でわかるように、水素を分離すれば温室効果ガスの核心元素である炭素もまた自然に出てくることになる。
それでも代案がないのではない。ドイツではすでに天然ガスを通じて水素を得ながらも大気中に温室効果ガスを排出しない技術を商用化した。天然ガスの主成分であるメタンガスに水蒸気(H2O)と二酸化炭素(CO2)を注入して温度を上げれば水素(H)と一酸化炭素(CO)に分離するが、この一酸化炭素をプラスチック原料として供給する方法だ。太陽光や風力、水力、原子力などで生産した電気がだぶついている時に水電解を通じて水素を生産する方法も依然として有効だ。安い費用で水を電気分解して水素を生産する研究は着実に続いている。KISTクリーン新技術研究所のハン・ジョンヒ所長は「韓国政府だけでなく全世界できれいな方式の水素生産に向けた研究開発投資を広げている。2030年ごろには経済性を備えた水電解水素生産技術が完成されるものとみられる」と話す。