【社説】米民主党が下院を掌握した日、米朝会談の延期が懸念される
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.08 11:02
昨日、米国務省が8日、ニューヨークで開く予定だったマイク・ポンペオ国務長官と金英哲(キム・ヨンチョル)北朝鮮労働党副委員長の会談の延期を発表した。ちょうどこの日は、中間選挙の結果、野党である民主党が8年ぶりに下院奪還に成功することで米議会の権力が共和党の上下院独占から「上院-共和、下院-民主」の構図に変わった日だ。米国務省が「お互いの日程が可能な時、会談を再設定するだろう」としたが、米国の政治構図の変化とかみ合って北核交渉の前途に暗雲が立ち込めるのではないか懸念される。
今回のニューヨーク会談は膠着状態に陥った米朝交渉を回復させる絶好の機会ということから期待が寄せられていた。来年初めに先送りされた米朝首脳会談の前哨戦でもあった。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は南北首脳会談で「核リストを米国に提出してほしい」という文在寅(ムン・ジェイン)大統領の言葉に「攻撃する目標リストを提出しろということか」と不満を示したという。核リストの提出は非核化の真正性を確認する核心措置だ。むしろ北朝鮮は最近、「核・経済の並進路線に立ち戻る可能性がある」として制裁緩和を強く要求している。さらに、今回のニューヨーク会談を延期しようといったのも北朝鮮だったという。「会談が反故になったり、動力を失ったりしたわけではない」という外交部の説明も納得し難い。