トランプ氏、安倍氏を「シンゾー」と呼ぶのに…韓国外交は内憂外患
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.29 10:00
韓国外交部が疲弊している。内憂外患だ。韓米首脳電話会談の内容流出事件で内部は落ち着かず、外では日米共助の中で韓国が孤独している様相だ。28日に終了した日米首脳会談の結果をめぐっては「コリアパッシング」という分析も出ている。
外交部は外交懸案よりも流出事件に埋没している。外交部当局者は28日、記者団と会い、59件の質問を受けたが、このうち58件が流出事件関連だった。それだけ国民的関心が高いという傍証だ。韓国外交部の康京和(カン・ギョンファ)長官が指示をして厳正な処罰ガイドラインを下したため、部署全体が流出事件一色になっている。30日午前に予定された懲戒委員会の前後もその影響が続く見通しだ。外交総力戦を繰り広げている日本とは対照的だ。
日本は外交力を誇示している。ドナルド・トランプ米国大統領を迎えて日本式のおもてなしを尽くした。トランプ大統領は28日、「今回の訪日は忘れることができないだろう(unforgettable)」としながら「(27日に会った)天皇にも深く感謝(profoundly grateful)とする」という表現を使った。日米同盟をめぐり、トランプ大統領は27日には「宝(treasure)」「今よりも良い時はなかった」という表現まで使った。安倍晋三首相には数回「シンゾー(Shinzo)」と、姓でなく名前で呼びかける親密さをアピールした。ある外交消息筋は匿名を前提に「日米関係でも通商・防衛費などで懸案は多いが、今回の訪日で日本は米国に外交力を強く印象づける成果を上げた」と話した。