【コラム】韓国政府は女子冬季五輪の英雄の「#MeToo」に応答せよ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.02.04 12:00
しかし、目下は韓国体育システムの根本的改革を語ってイシューを分散させるよりは先に「第2のチョ・ジェボム」事件が起きないように性暴行防止に焦点を置いて可逆性のない改善策を作らなければならない。原因が倫理問題ならば倫理性確保に力を注がなければならず、閉鎖的訓練システムが問題ならば訓練システムを開放的に変えなければならない。処罰が弱いためならば政府発表のとおり処罰を強化すれば良い。それで責任を負うべき者に責任を負わせることが急務の政府の役割だ。
学閥が重視される韓国社会で特技生制度が本来の趣旨とは異なり指導者が選手や保護者を自身に服従させる制度として悪用されているということが幾度か明らかになった。暴力にあっても大学入学に必要な成績を得るために指導者に服従して口を閉じていたのかも知れない。仮にいくつかの事件のように体育団体や競技団体に告発したとしても、無関心と温情主義で調査と処罰を隠す形態が広がった。これを見て頼るところがなかった幼い選手たちはやむを得ず絶望と痛みの凝りを心に埋め、苦しんだ。ひたすら1位のために血の涙を流して訓練したということを考えると胸が詰まる。