韓国の港に着いた北朝鮮漁民、住民に「携帯電話を貸してほしい」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.19 13:16
15日に江原道江陵(カンヌン)三陟(サムチョク)沖で発見されたと伝えられていた北朝鮮の漁船1隻は、実際には三陟港の防波堤近隣の埠頭で三陟港の住民によって発見されたことが明らかになった。この漁船には軍服姿の北朝鮮住民もいたという。
関係当局によると、15日午前6時50分ごろ発見された北朝鮮漁船は、操業中の漁民の通報という政府当局の発表とは違い、三陟港の住民の通報で最初に確認された。当時、北朝鮮の漁船はいかなる制止も受けず港に入り、埠頭防波堤に停泊したという。
これを初めて発見したのも軍や海洋警察でなく民間人だった。韓国側の漁民がこの船に向かって「どこから来たのか」と尋ねると、北朝鮮住民は「北朝鮮から来た」と答えたという。これを受け、一部の住民は「北の言葉を使う不審な人がいる」と通報した。別の住民はこの漁船から出てきた船員の一部が陸地に降りて、北朝鮮の言葉で「北から来たので携帯電話を貸してほしい」と話した当時の状況を説明した。