【社説】「革新模範」が一つもない韓国の工場…製造業の灯台は消えるか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.01.28 07:34
世界的なコンサルティンググループのマッキンゼーと世界経済フォーラム(WEF)が世界製造業の変化を導く「灯台工場(lighthouse factories)」16カ所を選んだ。第4次産業革命時代に先端情報技術を積極的に活用しながら夜の海の灯台のように製造業の未来を示しているところだ。これら工場を運営する企業の国籍はドイツ(5カ所)、米国(3カ所)のほか、中国、台湾、フランス、イタリア、デンマーク、スウェーデン、サウジアラビア(各1カ所)だった。
中国成都にある独シーメンス工場は生産設備のセンサーと測定装置がすべての部品および製品と情報を交わすシステムを導入した。このため一つの生産ラインで100種類以上の製品を生産しながらも不良率は0.001%にすぎない。ドローンとデジタルヘルメットを利用して広い工場内の設備検査時間を90%減らしたところ(サウジアラムコ)もあり、モノのインターネット(IoT)を活用して現場ですぐにコストを計算する企業(イタリアのロルド)もある。すべて人工知能、クラウド、ロボット、バーチャルリアリティなど第4次産業革命技術を積極的に活用しているという共通点がある。その土台には学界やスタートアップなどと提携して構築した「革新生態系」がある。