習氏、トランプ氏が「香港カード」取り出すと「平壌カード」で応戦
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.19 10:26
貿易戦争を行っている米国と中国が28日から大阪で始まる主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)を控えて戦場を北東アジアに拡大して外交戦を繰り広げている。ドナルド・トランプ米国大統領の「香港カード」に習近平中国国家主席が「平壌(ピョンヤン)カード」で正面対抗したような様相だ。
中国外交部の陸慷報道官は18日、定例記者会見で、習主席の訪朝を対米カードと見なさないでほしいとの立場を明らかにした。「習主席とトランプ大統領の会談を控えて北朝鮮を訪問することは、米国にレバレッジとして使うのではないか」との外信の質問に「考えすぎだ」と反論した。人民日報の海外版公式SNSニュースアカウント「侠客島」もこの日、韓半島(朝鮮半島)専門家で復旦大学朝鮮韓国研究中心の鄭継永主任とのインタビューを通じて、習主席の訪朝が「朝鮮半島(非核化)問題解決に向けて新たな動力を吹き込み、また新たな方向を提示するだろう」と強調した。これまで北京外交界では「北朝鮮が非核化に関する進展した措置を出してこそ、習主席が北朝鮮を訪問する」という話が広まっていた。そのため今回の訪朝をめぐって、北朝鮮から非核化に関連してある種の進展措置の約束を取り付けたためではないのかとの期待も出ている。