韓国、「南北合意」米国に7割だけ伝達…ワシントンは不満(1)

韓国、「南北合意」米国に7割だけ伝達…ワシントンは不満(1)

2018年10月26日10時34分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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ジョージ・W・ブッシュ政権時代、北核交渉を指揮したビクター・チャ氏は「その時も今も北朝鮮は核申告を恐れて避けている。しかし申告に応じなければ制裁は解除されない」と強調した。
  「米国は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時の学習効果によって、最近の韓米間のすれ違いに驚いたり怒ったりしない。しかし、韓国がいくら加速ペダルを踏んでも、北朝鮮が実質的な非核化に出ない限り、制裁解除など望むものを手に入れるのは難しいだろう」

  今月22日、「平和への奮闘」をテーマに開かれた中央日報-米戦略国際問題研究所(CSIS)フォーラムに参加するためにソウルを訪れたCSIS客員教授兼ジョージタウン大学教授のビクター・チャ氏に会った。今年初め、駐韓米国大使に内定していたチャ氏は、ドナルド・トランプ大統領政府の「鼻血作戦(BloodyNose)」に反対したことが問題になり、承認直前に内定が取り消され、話題を集めた。質問は、先週7泊9日の日程で終了した文在寅(ムン・ジェイン)大統領の欧州歴訪評価から始まった。

  --文大統領が欧州の各首脳に北朝鮮の制裁緩和を要請した。ワシントンは腹を立てなかっただろうか。

  「いや、ワシントンは文大統領のそのような出方をすべて予想していたので怒りはなかった。10年前、盧武鉉政権時にすべて経験済みのことだったので熱くなることはなかった。そのうえ、欧州首脳は北核に対して米国以上に強硬だ。先月2回目の南北首脳会談直後に欧州を訪れたが、欧州専門家は制裁を絶対に解除してはいけないと言って、ワシントンよりも強硬な姿勢を見せた。北核はグローバルイシューだ。文大統領に対する欧州の反応は驚くようなことではない」

  --文大統領が法王に会って金正恩(キム・ジョンウン)委員長の平壌(ピョンヤン)招待の意向を伝えたが。

  「興味深い。金正恩ではなく文大統領がその意向を伝えたことが注目される。文大統領が北朝鮮を外に引き出そうとすべての手段を総動員しているようだ。だが、法王が北朝鮮を訪問すれば人権問題に言及することになる。法王が北朝鮮の地でそれを議論せずに通り過ぎるのは難しいだろう。そのため、金正恩にとってはむしろ手強く厳しい(tough)対面になるかもしれない」

  --北核における韓米の立場の違いが大きいとのことだが。

  「両国間に重大な亀裂がある。韓国は平和協定を非核化を引き出す好材料として見ているが、米国は非核化のない韓半島(朝鮮半島)に平和はありえないという立場だ。その違いがどのように埋まるかは明確ではない」

  --ジョージ・W・ブッシュ米大統領と盧武鉉大統領の間でも立場の違いが大きかった。その時と比較すると。

  「盧武鉉は南北関係を、ブッシュは非核化を優先した。これは今と同じだ。異なる点は、ブッシュのときは米国の権力が1つだったが、今は2つの権力が共存するということだ。一つはジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)のように北朝鮮に強硬な官僚集団権力で、もう一つは彼らと考えが全く異なるドナルド・トランプ大統領権力だ。ブッシュのときは大統領と官僚が同じ方向で動いたが、今は大統領があまりにも予測不可だ」

  --トランプが「金正恩と恋に落ちた」と言いながらも制裁は維持していることは。

  「良いシグナルだ。制裁だけが北朝鮮を動かすことができるということをトランプが知っているということだ。しかし同時に、トランプは金正恩の関心を引きたがっている。金正恩も同じだ。そのため2人とも互いに対しては中傷はしていない。万一、2人が互いに批判し始めればすべては終わる」

  --そのような状況になるだろうか。

  「そうなるとはそれほど思わない。トランプは失敗を願わないばかりか、米朝交渉にとても多くのことを注ぎ込んだ。少なくとも中間選挙以前に失敗を認めることはないだろう。ただし、例年韓米合同演習であるキー・リゾルブ(KR)期間がやってくる来年2月末までに非核化に進展がなければ何らかの決定を下すのではないかと考える。米国は北核以外にも懸案が多い。イラン核交渉破棄に加え、ロシア・中国とは事実上戦争を行っている。すべてネガティブイシューだ。唯一のポジティブイシューが北核交渉だ。そのため、今後もしばらくは北核に対しては現在の方向を維持するものとみられる。韓国には良い機会だ」

  --来年のキー・リゾルブ演習も中止になると思うか。

  「トランプと金正恩が2回目の米朝首脳会談で成果を出せば中止になる可能性がある」

  --2回目の米朝首脳会談が来年初めに先送りされた。

  「良い兆候だ。トランプと金正恩が実務陣の事前調整もあまりなく会った6・12米朝首脳会談とは反対に、北核交渉が正常軌道を取り戻した。そのため私は2回目の米朝首脳会談は遅れたほうが良いと考えている。トランプと金正恩が会って成果を出すためには、両者があらかじめ実務的な課題を完了する時間が必要だからだ」

  --北朝鮮が2回目の米朝首脳会談前にすべきことは。

  「北朝鮮がこれまで豊渓里(プンゲリ)核実験場廃棄などいくつかの措置を取った。ところが意味ある非核化措置ではなく、信頼構築のための行動にすぎなかった。北朝鮮がしなければならない非核化措置は他にある。包括的核申告と検証、時間表提示の3段階だ」

韓国、「南北合意」米国に7割だけ伝達…ワシントンは不満(2)

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