日本の大学の引き出しで眠る北朝鮮文化財…返還問題が近いうちに浮上(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.21 13:53
北朝鮮の核問題をめぐる交渉が進み、北朝鮮と日本の間で国交が正式に結ばれる可能性が高まっている。米朝の修交が実現すれば、その前後に双方が電撃的に外交関係を正常化するというのが専門家らの予想だ。1972年にニクソン米大統領が中国を訪問するなど米中修交の雰囲気が醸成されると、日本が先手を打ったことがあるからだ。日朝間の修交が実現すれば、日本は1965年の韓日協定の前例に基づいて巨額の賠償金を支払うことになると予想される。それだけでなく安倍政権は北朝鮮が送る高価な請求書を受けるはずだ。北朝鮮地域で出土した日本国内の文化財を返還してほしいという要求だ。北朝鮮はこれまで文化財の返還を繰り返し要求してきた。では、日本には北朝鮮出土の文化財がどれほどあり、どのように処理されるのだろうか。これまでの歴史から現状況を考えてみる。
東京の静かな上野公園。公園の北側には日本文化の精髄を集めた東京国立博物館がある。博物館の正門を入ると、広い芝生の上に見慣れた石像2つが目に入る。紗帽をかぶって笏を手に持った、間違いなく朝鮮時代の官吏だ。説明を見ると、平壌(ピョンヤン)から入ってきた18-19世紀の朝鮮時代の文官像だ。東京国立博物館で予想外に朝鮮時代の石像を目にすると、うれしくなりながらも残念で複雑な気持ちになった。