韓経:【コラム】韓国資本主義はどこへ向かうのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.19 14:19
単に弾劾がもたらした勝利ではなかった。文在寅(ムン・ジェイン)政権の公約には金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権はもちろん、李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クネ)政権を徹底的に研究したあとがにじみ出ている。核心の公約を「所得主導成長」として編み出した政治的センスや体系性は評価に値する。
何よりも「分配を通じた成長」であるにもかかわらず分配という言葉は抜けた。「成長か、分配か」として追い込まれた盧武鉉政権の前てつを踏まないという意図を読み取ることができる。イデオロギー的な攻勢を遮断し、李明博、朴槿恵政権の「企業主導成長」と対比させる一挙両得の戦略だ。自由韓国党が攻撃しててきても、「お前たちの家計所得増大3大パッケージ(勤労所得増大税制、配当所得増大税制、企業所得還流税制)は何だ」と返しただろう。