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「金正男はCIAの情報源だった…金正恩、裏切り行為と見なす」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.09 10:31
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2017年にマレーシアで殺害された北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が米中央情報局(CIA)の情報源だったとワシントンポスト記者が主張した。金正男氏は金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の異母兄だ。

ワシントンポスト北京支局長のアンナ・フィフィールド氏はこのほど出版した金正恩国務委員長の評伝『最後の継承者(原題:The Great Successor)』で、「金正男は米国のスパイに情報を提供し、通常シンガポールやマレーシアで彼の担当者に会っていた」と主張したと英日刊紙ザ・タイムズが7日に報道した。フィフィールド支局長は米国の北朝鮮専門記者で、フィナンシャルタイムズのソウル特派員だった2004年から北朝鮮を取材している。

 
フィフィールド支局長は情報源について、「その機密に対する知識がある人物」と明らかにした。

フィフィールド支局長は金正恩委員長の兄という金正男氏の地位が潜在的脅威となり、米国のスパイとの出会いでそうした脅威がさらに際立ってきたと主張した。

フィフィールド支局長は「金正男はCIAの情報源になり、CIAは彼らが好まない独裁者を引きずり下ろそうとした前歴を持っている。金正恩は米国のスパイらの対話を離反行為と見なしただろう」と伝えた。

金正男氏は2017年2月13日にマレーシアのクアラルンプール国際空港でインドネシアとベトナムの2人の女性の化学テロを受け死亡した。2人の女性はインターネットに載せるためのいたずらという北朝鮮要員の話にだまされ金正男氏の呼吸器に化学物質を押し当てた。殺害に動員された化学物質は猛毒性化学武器である神経剤のVXガスだった。

金正男氏は金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮国防委員長と彼の最初の妻である成恵琳(ソン・ヘリム)との間に生まれた長男だった。2001年に偽造旅券で東京ディズニーランドに遊びに行こうとして摘発され日本から追放されてからは北京とマカオで多くの時間を過ごした。

フィフィールド支局長はまた、金正男氏がギャンブラーとやくざ、スパイらに囲まれ闇の中で生きたと伝えた。フィフィールド支局長は金正男氏のオンライン賭博サイト運営をサポートしたIT専門家の話として、金正男氏が1990年代と2000年代に北朝鮮で生産した偽100ドル紙幣を相当数持っていたという情報も提示した。

フィフィールド支局長は金正男氏について「北朝鮮の外で生きたが同時に北朝鮮の体制とつながるひもを持っていたものとみられる」と評価した。

フィフィールド支局長の著書は韓国で『最後の継承者』という題名で翻訳され6月11日に英文版と韓国語版が同時に出版される。

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