【時論】北朝鮮の完全な非核化へのいくつかの条件(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.18 17:59
マイク・ポンペオ米国務長官の4回目の訪朝に続き、ドナルド・トランプ米大統領が第2回米朝首脳会談の開催に言及した。その後、世間の関心はいつ、どこで米朝首脳会談が開かれるか、これが年内終戦宣言と金正恩(キム・ジョンウン)委員長のソウル訪問につながるかに集まっている。そして、依然として疑問が残る。昨年、北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応して国際社会が強力な制裁と圧力を通じて実現しようとしていた北朝鮮の非核化は、果たして「最終的かつ完全に検証された非核化」の目標に向かって進展を見せているだろうか。どのようにすれば「核なき韓半島(朝鮮半島)」の未来が実現することができるだろうか。
ポンペオ長官の最近の訪朝成果に対する評価は分かれる。6・12米朝共同声明の合意履行にあって実質的な進展を見たという米国の自評にもかかわらず、北朝鮮が単独で爆破させて閉鎖したと宣言した豊渓里(プンゲリ)核実験場に対する一歩遅れた査察を勝ち取ったことだけでは不十分だという厳しい評価の声が出ている。もう一つの成果で前面に出した米朝間実務交渉体制の構築は米国側の積極的な提案にもかかわらず、まだ会談の日程が決まったという便りがない。北朝鮮との交渉の駆け引きがすでに始まっており、今後の交渉がどれほど長くて複雑で、心が焦がれる戦いになるかを見せる前兆だ。