<インタビュー>「北のICBM実験を防げなければ第2の朝鮮戦争」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.07 14:13
米中間の衝突が強まるほど世界的に広く知られる用語がある。「トゥキディデスの罠(Thucydides’s trap)」だ。紀元前5世紀のギリシャの歴史家トゥキディデスは都市国家アテネが浮上してスパルタと激突したペロポネソス戦争を目撃し、このように語った。「戦争が必然的だったのは、アテネの浮上とそれによりスパルタに生じた恐れのためだった」。
真理は時間を超越する。米国の著名な政治学者グレアム・アリソン・ハーバード大教授は、過去500年間に浮上した新興勢力が従来の支配勢力を脅かした16件の歴史的事例を分析した。その結果、16件のうち12件で戦争が起きた。戦争を避けた事例はわずか4件(25%)にすぎなかったということだ。アリソン教授は新興勢力と支配勢力が衝突するリスクが大きい状況を「トゥキディデスの罠」と定義し、この用語を世界的に広めた。