「何かを付け加えて新しいものを作ってほしい」…村上春樹が提示したアニメ制作の条件
10年余り前、見知らぬフランス人の短編映画監督から、自分の小説をアニメーションにしたいと申し出を受けた際、村上春樹は2つの条件を提示した。1つ目は長編ではなく短編小説を脚色してみること。2つ目は、登場人物に村上自身の名前を付けないことだった。
これは2024年、村上が自身の小説を原作とする初の長編アニメーション映画『めくらやなぎと眠る女』の日本公開を控えて明かした話だ。当時、村上は「私が書いたものをそのまま再現するのではなく、何かを付け加えて新しいものを作ってほしいと求めた」と明かした。公開後には「アニメ好きではないが、この作品は2回見た」と満足感を示したこともあった。