【中央時評】期待が失望に変わった500日=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.10.20 15:35
リーダーシップの重みも物足りない。任期初めから始まった大統領の再任を巡る改憲論争は、実現可能性も高くない問題を巡って、長期間にわたり政治的な論争から抜け出せないようにした。北朝鮮の地雷事件を巡る大統領の曖昧な発言や、「『ジャアハゲ(「優雅に(ウアハゲ)」のウの部分を「左派(ジャパ)」の左に置き換えた言葉遊び)』のような軽い表現」も、大統領の言葉として適切だったのか疑問だ。気さくさではなく、指導者としての品格と安定感の欠如として受け止められる。大統領の一言は個人の意見を超え、国政の方向性を示すシグナルとして受け止められる。だからこそ、大統領の言葉には慎重さと節度が必要だ。意思疎通も同様だ。李大統領はSNSを積極的に活用し、国務会議を公開しながら国民との意思疎通を強調してきた。しかし、一方的な自己主張や支持層に偏りやすいSNSに過度に依存する姿勢は、国政運営の不安定さを高めざるを得ない。国務会議の公開でも、「国務」を扱う各部署の責任者たちによる真剣な討論より、大統領一人の発言と指示、叱責ばかりが目についた。こうした問題が積み重なり、就任当初の期待感は次第に失望感へと変わりつつある。
李大統領は就任以来、一貫して実用を強調してきた。しかし、これまでの国政運営が果たしてどれほど実用的だったのかも疑問だ。実用政治の出発点は問題の解決だが、誰が悪いのか、誰のせいで問題が生じたのかを問いただす形で物事を見ているようで、理念や党派的な立場が先行する姿も少なくない。