トランプ流「先に補償、後で核廃棄」…金正恩氏を喜ばせるイランMOU(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.06.19 08:57
一方、イランは実質的な非核化措置に先立ち、経済的補償を先に享受することになった。第10項は、MOU署名と同時に、制裁で阻まれていたイラン産原油および石油派生製品の輸出を認めると規定している。時期は制裁解除までとされており、事実上、イランはこれを通じて継続的に収益を上げることができる。署名と同時に米国による対イラン海上封鎖解除を明記した第4項と合わせれば、非核化交渉が始まる前にイランの主要資金源が先に復活したことになる。MOU履行を前提としているものの、約1000億ドル(約16兆円)規模の凍結資産利用(第11項)も認められる。金載千(キム・ジェチョン)西江大学国際大学院教授は「宣言的水準の合意だけで石油輸出を即時再開させたことで、米国の交渉力は失われた」と指摘した。
イランに有利との評価が支配的な今回の合意については、米保守陣営からも批判が強まっている。共和党のビル・キャシディ上院議員(ルイジアナ州)は「レーガンが墓の中で身をよじっている。ここ数十年で最悪の外交政策上の失敗だ」と酷評した。ロナルド・レーガン元大統領の「力による平和」路線をに傷をつけたという意味だ。共和党内の対イラン強硬派であるテッド・クルーズ上院議員(テキサス州)も、「われわれを殺そうとする神政主義の狂人たちに数十億ドルを与えるのは良い考えではない」と述べた。