【コラム】トランプと北朝鮮の核交渉(2)
中央SUNDAY/中央日報日本語版2026.02.01 11:50
グリーンランド領有推進も良い事例だ。トランプ大統領はグリーンランド領有の名分としてロシアと中国の牽制を掲げた。その上でグリーンランド併合に向け武力使用にまで言及した。ここには緊張度を最高潮に高めるという意図が隠れている。北大西洋条約機構(NATO)同盟国であるデンマークに対する侵攻を意味するためだ。事後評価を見ると武力侵攻の脅しと撤回はすでに彼が組んでいたシナリオだった可能性が大きい。米国が同盟国に侵攻するということ自体が国際社会で容認されないレッドラインを超えるものであるためだ。
ウクライナ戦争の当事国であるロシアに対する圧迫でもトランプ大統領の計画された戦略調整をうかがい知ることができる。終戦交渉でトランプ大統領はロシアが米国に匹敵する核大国である点を常に念頭に置いた。ロシアを交渉に引き込むためにドンバス地域の放棄をウクライナに強要し、ロシア本土を強力に打撃できる弾道ミサイルなど致命的な武器は提供しなかった。ロシアの軍事力を懸念してレッドラインを超えなかったのだ。