【コラム】変曲点に立った国際秩序、力の衝突と経済安全保障…韓国の国家戦略新たに設計しなくては(1)
中央SUNDAY/中央日報日本語版2026.01.25 10:45
国際情勢が揺れ動いている。地政学的対立と技術変革の中で、強大国間で力が衝突し世界経済の覇権構図が変わっている。ベルリンの壁が崩れた1989年からの約25年間、世界は富の追求と権力の行使は分離できるという楽観論の中で暮らした。フランシス・フクヤマが語った「歴史の終わり」のように、自由主義と市場経済が勝利を収めたようにみえた。中国を世界貿易機関(WTO)体制に編入させれば民主化と平和が後にともなうものと信じ、企業は安全保障リスクを考慮しないまま中国と東欧に工場を移した。
こうした楽観は2014年のロシアによるクリミア半島併合を基点に崩れた。経済的相互依存は戦争を防ぐ盾にならないという国際政治の素顔があらわれたのだ。その後世界は富と権力が結合する経済安全保障の時代に回帰している。それ以前は金だけ稼げれば良かったが、いまは半導体がミサイルの目になり、レアアースと技術は相手を屈服させる武器になった。効率中心の市場資本主義が退潮し冷酷な力の論理と富国強兵の秩序が再び開かれている。