空を飛び回って監視、銃も撃つ…イランの「血の弾圧」を生んだ中国の先端技術(1)
#1.政府に対する怒りが頂点に達した8日と9日の夜、イラン・テヘラン。テヘラン北東部パスダランに住む58歳のマリアムさんもデモに参加した。10日朝、マリアムさんのスマートフォンに発信者番号非通知の電話が1本かかってきた。デモ参加の事実を撮影映像で確認したとして、再び参加すれば逮捕すると警告されたという。その瞬間、マリアムさんの頭に浮かんだのは、9日夜のデモ現場で聞こえていたドローンの飛行音だった。
#2.アフマド・レザ・ラダン・イラン警察庁長官は、2024年1月に中国を訪れ、王小洪・中国公安部長と会談した。両者は「法執行協力に関する了解覚書」に署名した。目的は、法執行および対テロなど安全保障分野における協力の高度化だ。会談で「中国と安定的に協力したい」と述べたラダン長官は、今回のデモで群衆を銃剣で残虐に鎮圧した中核人物の一人とされる。