【コラム】「失われた5年」予約した韓国経済(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.12.30 11:33
事態の深刻性に比べ政府の対策は危機感が不足する。アイデアも貧困に見える。支援金と地域通貨を前面に出して金融を緩和する短期対症療法に頼っている。進歩政権のおなじみのメニューだ。国政を城南市(ソンナムシ)運営の拡大版ぐらいと考えているようだ。李在明(イ・ジェミョン)政権が発足してすぐにやったことも全国民支援金だった。経済研究機関は今年13兆ウォンの民生クーポンが成長率を0.1ポイントほど引き上げたと分析している。効果はあったが、景気回復の呼び水になるほど大きくはなかった。その上財政に負担を与える臨時方便だ。新年にも景気が良くなければまた追加補正予算の話が出るだろう。6月に地方選挙があるので民主党がおとなしくしているわけがない。国民の税金を自分の金であるかのように恩着せがましく放出するのは間違いない。
資金を放出するので市中に流動資金があふれる。残念ながらその資金は実体経済に向かわず、証券市場と不動産に集まる。韓国政府は韓国総合株価指数(KOSPI)が5000ポイントを目前に控えていると自慢するが、株価だけ上がるのではない。住宅価格が高騰し、物価も揺れる。結局持ち家がなく、株式投資は考えることもできない庶民と弱者が最も大きな影響を受ける。弱者のためという歴代進歩政権で二極化が激しくなった理由だ。為替相場が問題になると政府は海外投資をたくさんしたためにウォンが弱くなったという論理を展開している。いまになって海外株式投資家と国民年金、企業を恨むのが正しいのだろうか。ウォン安の根本原因はお金がたくさん放出された上に韓国経済のファンダメンタルズが不十分なためだ。