【コラム】GPU26万枚の重さ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.11.04 13:05
チメクからブラックウェルGPUまで。ジェンスン・フアン(エヌビディアCEO)は緻密だった。15年ぶりに訪れた韓国で彼は韓国の財閥3世会長をソウル・三成のチキン店に呼び出す破格から始まり、「韓国に(その貴重な)GPU26万枚を優先供給する」というサプライズ発表を出した。2日間にわたりジェンスン・フアンが受けた熱烈な歓待はこの取引の決定権者がだれだったかを見せる。「私の金で買ったもの」なのに、「買わせてくれてありがとう」と言わなくてはならないのがいまのGPUだ。
韓国政府と大企業4社が購入するGPU26万枚の価格はGB200NVL72サーバーラック1個当たり300万ドル(約4億6278万円)を適用すると15兆ウォン(約1兆6077億円)規模と推定される。韓国が単一外国企業と一気にこうした大規模購入契約を結ぶのは異例だ。エヌビディアも同じだ。製造業にAIを付けて産業を革新するという韓国の「製造AI」構想は物理世界にAIを拡散したいエヌビディアの関心を持たせただろう。