北朝鮮、ウラン濃縮施設を初めて公開…金正恩委員長「見るだけでも力」
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2024.09.14 11:21
北朝鮮が13日、核兵器の製造に使用される高濃縮ウラン(HEU)施設を初めて公開した。米大統領選挙を約50日後に控えて核施設を公開することで米国への圧力を強めて選挙に影響を及ぼし、韓半島(朝鮮半島)情勢の主導権を握るという意図と解釈される。一部では、非核化を拒否して核軍縮交渉をするための事前の布石という分析も出ている。
労働新聞はこの日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が核兵器研究所と核物質生産基地を訪問し、核弾頭と核物質生産実態に関する報告を受け、生産拡大のための課題を提示した、と報じた。同紙によると、金正恩委員長は「ここを見るだけでも力が湧く。戦術核兵器の製作に必要な核物質の生産に総力を集中し、すでに完成段階に達した新型遠心分離機の導入事業も計画通りに推進し、生産の土台をより一層強化するべき」と指示した。また同紙は現場の写真5枚を掲載し、ウラン濃縮施設の核心装備「遠心分離機カスケード」(遠心分離機を多段階に連結した設備)などの設備を異例にも公開した。